今や、日本を代表するサブカルチャー文化となった「VTuber」。
「自分もいつかはVTuberになりたい!」と夢を膨らませる方々も多いのではないでしょうか。
ところで皆さんは、「VTuber」と「YouTuber」「ライバー」との違いについて知っていますか?
キャラクターの有無などは何となく思いつくかと思いますが、それ以外にも実は意外と知られていない明確な違いがあります。
本記事では、これらの違いを分かりやすく解説していきます。
1. VTuber(バーチャルYouTuber)とは?

VTuber(バーチャルYouTuber)は一般的に、バーチャルキャラクターを使用して動画投稿やライブ配信を行うインターネットインフルエンサーのことを指します。
YouTubeやtwitch、TikTokライブ等のプラットフォーム上で、2Dまたは3Dで制作されたキャラクター(俗にいう「ガワ」)を操って配信し、視聴者とのコミュニケーションを図ります。
ガワはモーションキャプチャーや表情認識技術を用いて操作され、視聴者に「キャラクターが話している」ような感覚を与えています。
2016年に登場した「キズナアイ」がその草分け的存在であり、以降多くのVTuberが生まれ、世界中で大きな支持を得ています。
現在ではにじさんじやホロライブなどの大手VTuber事務所に所属して活動する「企業勢VTuber」の他、どの事務所にも所属せず個人で活動するいわゆる「個人勢VTuber」と呼ばれる人たちも台頭してきています。
2. VTuberとYouTuberとの違い|YouTubeでのアバターの有無
VTuberとYouTuberはどちらもYouTube上で活動するクリエイターですが、大きな違いは「ガワの有無」にあります。
ここからは、VTuberとYouTuberの違いに関して、「配信媒体」「初期費用」「収入源」の3つの観点から詳しく解説します。
①配信媒体
- VTuber:主にYouTubeライブやtwitchなどの配信プラットフォームを活動拠点としますが、ガワの特性を活かし、他の動画やSNS媒体等にも活用できます。例えば、ショート動画を作成して投稿したり、バーチャルイベントへの出演を行ったりします。
- YouTuber:YouTubeを中心に活動しつつも、撮影した実写動画や編集コンテンツが主流です。顔出しすることが一般的ですが、必須ではありません。
②初期費用
- VTuber:2Dまたは3Dモデルの制作、モーションキャプチャー機器(3Dモデルの場合)、またスペックの高いPCなどが必要で、初期費用は数万円から数十万円とピンキリではあるものの、それなりのクオリティのモデルを作成するとなるとかなり高額になる場合があります。
- YouTuber:カメラや編集ソフトなどが必要ですが、スマートフォンで手軽に始めることも可能なため、比較的低コストで始められるのが特徴です。
③収入源
- VTuber:収入源はスーパーチャットやメンバーシップ、グッズ販売など多岐にわたります。キャラクターとしての活動が中心となるため、企業案件やコラボレーション等も多いです。
- YouTuber:主に動画の広告収入や案件動画が収入源となりますが、顔出しで得られる信頼性や親近感が広告案件の多さに繋がります。
3. VTuberとライバー(実写)との違い|ライブ配信でのアバターの有無
次に、「VTuber」と「ライバー(実写)」の違いについて解説します。
VTuberとライバーはどちらも配信を主体として活動しているものの、「ガワの有無」という点で差があります。
①配信媒体
- VTuber:YouTubeだけでなく、twitchやTikTokでも配信活動を行います。特にガワを活用したリアルタイムの表情や動きが特徴です。
- ライバー(実写):YouTubeやtwitch、TikTokの他、ライブ配信専門のプラットフォーム(例:17LIVE、ツイキャス)等を活用する場合が多いです。リスナーとのリアルタイム交流がメインとなります。
②初期費用
- VTuber:アバター制作費用や配信機材が必要で、コストは高くなりがちです。
- ライバー(実写):顔出しや音声配信の場合、スマートフォンやPCのみで始められるため、比較的安価です。
③収入源
- VTuber:ガワのキャラクターを活用したグッズ展開やスーパーチャット、メンバーシップ等が主な収入源となります。
- ライバー(実写):ライブ配信中の投げ銭やギフト機能が主な収益源となります。
4. VTuberとVライバーとの違い|配信媒体の異なり
最後に、「VTuber」と「Vライバー」の違いについて解説します。
VTuberとVライバーはどちらもガワを使用しますが、活動する媒体や活動スタイルに違いがあります。
①配信媒体
- VTuber:YouTubeライブやtwitch、TikTokライブなどを中心に活動します。
- Vライバー:17LIVEやイリアム、REALITYなど、ライブ配信専門のプラットフォームで活動することが多いです。
②初期費用
- VTuber:制作費用や機材投資が必要で、長期的な活動を視野に入れた準備が求められます。
- Vライバー:プラットフォームが提供するアバターを利用できる場合も多く、初期投資が少なくて済む場合があります。
③収入源
- VTuber:スーパーチャット、チャンネルメンバーシップ、グッズ販売、企業案件等がメインです。
- Vライバー:ライブ配信に特化した投げ銭機能が主な収入源となります。
5. まとめ:VTuberの定義続けは”難しい”

VTuberは急速に進化し、その活動範囲やスタイルが多様化しています。
YouTubeを拠点とする動画投稿者として始まった概念は、今やライブ配信やイベント出演、さらには企業コラボレーションにまで広がっています。
ライバーやVライバーとの境界も曖昧になり、明確な定義が難しい状況です。しかし、この柔軟性こそがVTuberの魅力であり、時代に合わせた変化を続けることで、さらに多くのファンや支持を集めています。
また、VTuber・YouTuber・ライバー(実写)・Vライバーはそれぞれ特色が大きく異なる部分もあります。もしあなたがこれらの活動を行いたいと考えているならば、自分にとって最も相性のいいスタイルを選択して活動を行なっていくことが非常に重要です。
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