皆さんは、VTuberタレントが普段どういう契約の元で活動しているか知っていますか?
VTuberに限らず、芸能人やインターネットインフルエンサーなど、何かしらの組織に属しているタレントは必ずと言っていいほど契約を結んでいます。
いわゆる「事務所」に所属しているタレントが結んでいる契約は、「専属マネジメント契約」と呼ばれるものになります。
VTuberも例外ではなく、事務所に所属する場合は必ずこの専属マネジメント契約を結ぶことになります。
そして専属マネジメント契約を結んだタレントは、自身の活動におけるほぼ全てにおいて事務所のサポートを受けることになる反面、事務所からの強制力により、活動そのものがある程度制限されることもあります。
しかし最近は、従来の専属マネジメント契約とは全く異なる、「エージェント契約」と呼ばれる契約形体が注目され始めています。
エージェント契約とは一体何なのか?
この記事では、エージェント契約のメリットやデメリット、専属マネジメント契約や個人事務所設立との違いについて詳しく解説します。
1. エージェント契約とは?
エージェント契約とは、タレントがエージェント(代理人)と契約を結び、仕事の仲介や交渉等を依頼する形式の契約です。
専属マネジメント契約のような縛りが少ないため、自由度が高い一方で、自身で管理・決定する範囲が広いのも特徴です。
メリット
エージェント契約のメリットは何といっても、自分の裁量で活動を進められる点にあります。
①仕事の幅やスケジュールを自分で決められる
エージェント契約では、まず依頼された仕事を受けるかどうかを自分で決めることができます。
それに対して専属マネジメント契約は、事務所から提供される仕事を中心にスケジュールが組まれることが多く、そこに100%自分の意思が関与しているとはとても言い難い状態です。
VTuberタレントとして活動していく上で、とにかく独立性を重視し、自分の裁量で仕事を進めたいと思っている人には最適な契約形式といえるでしょう。
②ギャラの取り分が事務所と比べて多いことがほとんど
エージェント契約では、専属マネジメント契約よりもギャラの取り分が大きいケースが一般的です。
通常、専属マネジメント契約では、事務所が営業活動やプロモーションに大きく関与するため、収益の一部を事務所に分配する必要があります。
一方、エージェント契約では、エージェントに支払う仲介手数料が発生するものの、全体の収益の中で比較的少ない割合で済む場合が多く、結果的に手元に残る金額が増える傾向にあります。
デメリット
一方で、エージェント契約には注意すべき点もいくつかあります。
①ブランディングなどを自分で行う必要がある
エージェント契約では、自分自身でブランディングやマーケティングを行う必要があります。
事務所所属の場合、プロモーションやイメージ戦略をサポートしてくれるスタッフがいることが一般的ですが、エージェント契約ではそのような支援が期待できない場合も多いです。
例えば、配信プラットフォームでの露出を増やす戦略や、SNSの活用方法などを自身で学び、実行する能力が求められます。そのため、時間的・精神的な負担が増える可能性があります。
ただし、ブランディングやマーケティングに特化してサポートを提供するエージェントも存在するため、必要に応じてそのようなサービスを受けることは効果的です。
②トラブル対応が自己責任の場合がある
エージェント契約では、トラブル対応も基本的に自己責任です。
例えば、視聴者との間で問題が起きた場合や、仕事に関するトラブルが発生した場合、事務所における法務や顧問弁護士のような後ろ盾がありません。
そのため、契約内容の確認やトラブルへの備えとして、弁護士などの専門家を自分で雇う必要が出てくる場合があります。
2. 専属マネジメント契約との違い|業務範囲が異なる
エージェント契約と専属マネジメント契約の大きな違いは、業務範囲です。
専属マネジメント契約では、事務所がVTuberの活動を全面的にサポートします。具体的には、以下のような業務を事務所が引き受けることが一般的です。
- 仕事の仲介や営業活動
- プロモーション活動
- トラブル対応や法務サポート
- 配信設備や技術的支援の提供
一方、エージェント契約ではこれらのサポートが限定的であるため、VTuber自身が自主的に動く必要があります。
エージェントは主に仕事の仲介や契約交渉、技術サポート等ピンポイントにフォーカスしているため、マネジメント全般を任せたい場合には専属契約の方が適していると言えるでしょう。
3. 個人との違い|全て自己決定できる
エージェント契約と個人(無所属)の違いは、責任範囲の広さです。
個人の場合、以下のすべてを自分で管理する必要があります。
- 仕事の受注や交渉
- 収益の管理
- 税務処理や契約関連の法務対応
- プロモーション戦略の立案と実行
一方、エージェント契約では、仕事の仲介や交渉等をエージェントに任せることができるため、完全に1人で抱え込む必要はありません。
また一から活動を始める際、個人の場合はあらかじめ一定のビジネススキルや業界知識等が求められますが、エージェント契約ではこれらが無くとも、サポートを受けられるため比較的簡単に活動をスタートできるのも魅力です。
4. まとめ
この記事では、VTuberの「エージェント契約」について詳しく解説しました。以下にポイントを整理します。
エージェント契約の概要
エージェント契約は、仕事の仲介や交渉をエージェントに依頼する形式の契約です。専属マネジメント契約よりも自由度が高く、自己裁量で活動を進められるのが特徴です。
エージェント契約のメリット
- 自由な意思決定
スケジュールや仕事の受ける・受けないを自分で選べる。 - 収益性の高さ
事務所よりも手元に残る収益が多いケースが一般的。
エージェント契約のデメリット
- 自主的なブランディングが必要
プロモーション戦略を自分で立案・実行する必要がある。 - トラブル対応が自己責任
専門家を雇うなど、リスク管理が求められる。
他の契約形式との違い
- 専属マネジメント契約との比較
事務所の包括的なサポートを受けたい場合は専属契約が適している。 - 個人活動との比較
責任をすべて負う個人活動に比べると、エージェント契約は負担が軽減される。
結論
エージェント契約は、自由度の高い活動を望むVTuberにとって有力な選択肢です。一方で、自己管理能力やリスク対応の準備が求められるため、契約形式を選ぶ際は自身のスキルや目標に合わせた判断が重要です。
自分に合った契約形式を選び、充実したVTuber活動を実現しましょう!
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