現在、人気急上昇中の「VTuber」。いつかはVTuberとして配信活動をしていきたい!と考えている方も多いのではないでしょうか。
いざVTuberとして活動を始める際に、まず制作しなければならないのが「モデル(俗に言う”ガワ”)」です。
モデルのイラストはイラストレーターさん(絵師さん)に作成してもらうのが一般的ですが、VTuberとして活動する場合、制作したイラストが動くように作り替える必要があります。(これを「モデリング」と言います。)
またVTuberのモデルは大きく分けて、「2Dモデル」と「3Dモデル」の2種類があり、それぞれに特徴やかかる費用の違い等があります。
本記事では、2Dモデルと3Dモデルの違いやそれぞれのメリット・デメリット、入手方法、費用相場について詳しく解説します。
1. 2Dモデルと3Dモデルの違い
前述の通り、VTuberには「2Dモデル」と「3Dモデル」の2種類が存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
2Dモデルは主に「Live2D」という技術を使用し、平面のイラストに平面的な動きを与えることができるのが特徴です。
一方、3Dモデルは3Dモデリング技術を用いて作成され、360°の立体的な動きを与えることができます。
この違いによって、見た目の表現や使用シーン、制作コスト等に大きな差があります。
以下に、2Dモデルと3Dモデルの違いを分かりやすくまとめます。
2Dモデル | 3Dモデル | |
---|---|---|
特徴 | 平面的なイラストを動かす技術(Live2D)を使用。 | 3Dモデリング技術(Blender、Mayaなど)を使用。 |
動きの自由度 | 上下及び左右の平面的で、簡易的な動きが可能。 | 360°全方位に対応しており、立体的でダイナミックな動きが可能。 |
制作コスト(※) | 数万〜十数万円 | 十数万円〜 |
使用シーン | トーク配信向け | ライブパフォーマンスやイベントに最適 |
※制作コストに関してはあくまで一例です。製作者の価格設定に大きく左右されるため、詳細の価格は製作者様にお問い合わせください。
2. VTuberの2Dモデルの特徴
メリット
2Dモデルには以下のメリットがあります。
- 比較的コストを抑えることが可能:制作費用が比較的安価な場合が多く、個人でも発注しやすい。
- 軽量で動作がスムーズ:必ずしも高スペックなPCでなくとも使用可能なことが多く、配信初心者にも向いている。
- イラストの質感が際立つ:アニメのように、 美しいデザインの手書きイラストを動かすことが可能。
- 制作期間が短い:3Dモデルに比べて、比較的短期間で制作することが可能。
2Dモデルは手描きイラストの魅力を活かしたデザインが可能です。特にイラストの質感や色彩表現は、2Dならではの魅力があります。
また、2Dモデルは比較的軽量で、専用ソフトやPCへの負担が少ないため、低コストで始められるのも利点です。
初心者でも手軽にVTuber活動をスタートしやすいでしょう。
デメリット
一方で、2Dモデルには以下のデメリットもあります。
- 動きが限定的:立体的な視点変更や激しい動き等は難しい。
- 表現力に制限がある:カメラによる表情キャプチャーは可能だが、手足など体の自然な動きまでトレースするのは難しい。
- カスタマイズが難しい:イラストのデザインを変更する際、新たにモデリングが必要な場合がある。
2Dモデルはイラストの平面性ゆえに、視点変更や複雑な動作を表現するのが難しい場合があります。
また、モーションの表現を細かく調整したい場合、制作に手間がかかることも考慮する必要があります。
2Dモデルの入手方法
2Dモデルの入手方法としては、例えば以下の方法が存在します。
- Live2Dモデラーに依頼:自分が使用したいイラストをもとに、オーダーメイドで作成してもらう。
- 既存モデルを購入:オンラインマーケットやクリエイターが提供する既製品を購入する。
- 自作:ソフトウェア(Live2D Cubism)を使用して、自分で一から制作する。
2Dモデルを入手する方法として最もスタンダードなのは、Live2Dモデラーに制作を依頼する方法です。
自分で制作する場合は、モデリングに関する深い知識が必要です。
依頼する際は、自分の希望するデザインや動き等を具体的に伝えることで、満足度の高いモデルが得られるでしょう。
2Dモデルの費用相場
費用はクリエイターやモデルのクオリティによって異なります。相場は以下の通りです。
- 簡易モデル:5万円〜10万円程度
- 高品質モデル:10万円〜数十万円程度
- 追加オプション(表情差分、動作追加など):数千円〜数万円(追加したいものによって様々)
2Dモデルの制作費用は、依頼するクリエイターやモデルの複雑さによって異なります。
基本的なモデルであれば10万円代が相場ですが、細かなアニメーションや高品質なデザインを求めると、数十万円を超える場合もあります。
3. VTuberの3Dモデルの特徴
メリット
3Dモデルには以下のようなメリットがあります。
- 表現力が豊か:立体的な動きや視点変更が可能で、リアリティのあるパフォーマンスが可能。
- 多様な用途に対応:ダンスやイベント等、動きが激しいものの配信に適している。
- カスタマイズの自由度が高い:衣装や小物を比較的簡単に追加できる場合がある。
- VR対応:VR機器を用いたインタラクティブな配信が可能。
3Dモデルは立体的な動きや視点変更が可能なため、より自由度の高い表現ができます。
例えば、ライブ配信やダンスパフォーマンス、3D空間を活用したイベントなど、多様なシーンで活躍します。
また、3Dモデルはモーションキャプチャーを活用することで、リアルタイムで自然な動きを実現できる点も魅力です。
デメリット
一方で、3Dモデルには以下のようなデメリットもあります。
- 制作コストが高い:2Dモデルと比べて、比較的高価になる場合がある。
- 高度な機材が必要:モーションキャプチャー用のデバイスや高性能PCが求められる。
- 制作期間が長い:モデリングや調整等にかなりの時間がかかる。
3Dモデルは基本的に、イラストを元にして一から3Dモデルを制作していくため、コストが高く、また制作期間も長くなりやすいです。
(ただしVRoid Studioのように、比較的簡単に3Dモデルを制作できるようなツールも開発されています。)
また、モデルを使用する側のPCのスペックが高くないと、スムーズな動作が難しい場合があります。
初心者が取り組むにはややハードルが高いと感じることがあるかもしれません。
3Dモデルの入手方法
3Dモデルを入手する方法は、2Dモデルと基本的に同じです。
3Dモデルは、3Dモデラーに依頼して作成するのが一般的です。
BlenderやMayaなどの3Dモデリングソフトを用いて自作することも可能ですが、高度な技術が求められます。
(ただしVRoid Studioのように、比較的簡単に3Dモデルを制作できるようなツールも開発されています。)
依頼する際は、モデルの用途や希望するデザインを具体的に伝えることが重要です。
3Dモデルの費用相場
3Dモデルの費用は以下のようになります。
- 簡易モデル:5万円〜10万円程度。
- 高品質モデル:10万円〜数十万円以上。
- 追加オプション(特別なモーション、衣装など):数千円〜数万円(追加したいものによって様々)
- モーションキャプチャー機材:数万円〜十数万円
3Dモデルの制作費用は、基本的なデザインであれば10万円〜50万円程度が相場です。
ただし、ハイクオリティなモデルや特殊な衣装、細かいアニメーションを追加する場合、50万円以上になることもあります。
また、モーションキャプチャー用の機材を導入する必要があるため、さらに追加のコストが発生します。
4. VTuberを始めるなら2Dと3D、どちらがおすすめ?
VTuberを始める際にどちらを選ぶべきかは、以下のポイントで判断すると良いでしょう。
- 予算:低予算で始めるなら2Dモデル。 ※ただしクオリティ次第では2Dモデル制作の方が高くつく可能性あり。
- 活動内容:ゲーム実況や雑談等の配信をやるなら2D、ダンスやライブ等ダイナミックな動きのある配信をやるなら3D。
- 技術レベル:初心者には手軽な2Dモデルがおすすめ。
- 将来性:活動が拡大した際に、2Dモデルから3Dモデルへ移行するのもあり。
VTuberを始める際のモデル選びは、予算や活動内容によって異なります。
低コストで始めたい場合や、静止画や簡単な動きで十分な場合は2Dモデルがおすすめです。
一方、ダンスやダイナミックな動きが必要な活動を予定している場合は、3Dモデルが適しています。
初心者は2Dモデルから始め、活動が軌道に乗ってから3Dモデルに移行するのも一つの方法です。
5. まとめ
VTuberの2Dモデルと3Dモデルは、それぞれ異なる魅力と用途を持っています。
2Dモデルは手軽さと低コストが魅力であり、3Dモデルは自由度の高い表現力が特徴です。
どちらを選ぶにしても、自分の活動スタイルや予算に合った選択をすることが重要です。
この記事を参考に、自分に最適なモデルを見つけて、VTuber活動を楽しんでください!
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